いきなりですが、うちのベランダ菜園、8年やって負け越しています。
対戦相手は植物につく虫です。ひどい時は3対7。収穫できるより、虫のごはんになる方が多い年もありました。
ベランダ菜園というと、採れたて野菜が食卓に、みたいなワクワクした感じを思い浮かべるかもしれませんが、色々な野菜を試してみた結果、うちは育たなかった方が多いです。南西向きでコンクリの壁が高くて、日照時間は短いし、風も強いし。植物にとってまあまあ厳しい条件の中、頑張ってきました。
始めたのは、食のこだわりからでした。有機栽培から自然栽培というものを知って、自分でもやってみたいなあと思って。あと、食材を買いに行かなくてもよくなればラッキー、という気持ちもありました。
で、8年間ずっと悩まされてきたのが、ハダニとアザミウマです。うちではほとんどの植物につきます。
無農薬でなんとかしようと、いろいろあがきました。葉水、すとちゅう(酢・焼酎・唐辛子を混ぜたやつ)、片栗粉スプレー、コーヒースプレー、竹酢液。植物自体を丈夫にすれば虫がつきにくいかもと思って、日当たりの改善もやりました。高さを出すためにアルミパイプでプランター台をDIYしたり、大きくて動かせない鉢は台車に乗せておいて、午前と午後で日当たりのいい場所に移動させたり。
ワクワクのベランダ菜園を目指して、けっこう頑張ったと思います。でも、負け続けなんですよね。
去年は青虫にやられました。青虫は分かりやすいので、捕まえては公園に逃がしていたんです。それでもうまく隠れながら大きくなったやつがいて、なんだか健気で追い出すのが可哀想になりました。それで渋々譲っていたら、わたしの取り分は0になりました。
でも、ちゃんと蝶になって旅立っていって。うちが出身地って、ちょっと良いなと思ったりもします。そういえば、うち出身の鳩もいます。あれは大変でした。
そして今年。さすがに懲りたので、一部の鉢はあらかじめ網をかぶせて防ぎました。それと、毎朝テープで葉をペタペタすることにしたんです。物理的排除作戦に出ました。
そしたらなんと、アザミウマもハダニも、ほぼいなくなりました。
長年の悩みが、嘘のようです。8年あがいてきて、一番効いたのが、こんな地味で単純なやつだったなんて。まあ、これはベランダだからできることなんですけどね。
長年の負け越し組なので、スーパーの野菜売り場にはとてもお世話になっています。綺麗で大きくて沢山の野菜が並んでいるのを見ると、安定供給のための農薬と化学肥料の、存在意義を感じます。自分で少しでも育ててみると、その光景のありがたさと、不自然さと、両方が身に沁みます。
だからほんとは、みんなもやってみればいいのになあって思います。
ここだけのひとり言です。

